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奇跡の原発

5日、東京電力柏崎刈羽原子力発電所1号機で原子炉建屋で火災が発生した。中越沖地震以後8件目の「ぼや」。東電の協力企業の作業者が「危険物保管庫」と呼ばれる金属製の箱の中で、引火性のある洗浄液を小分けする作業をしていた際、洗浄液とは別のエタノール入りの缶を包むビニール袋に引火。4人の作業員は防火教育を受けておらず、危険物取扱者の資格を持っていなかったことも判明し、保管庫内での小分け作業が常態化していた。

火気の無い場所で引火性液体に引火したのであれば、原因は「静電気」の可能性が高い。静電気の発生の抑制は徹底されなければならないが、100%は難しい。人が少し動いただけでも摩擦が起こり静電気は発生する。作業員は引火性のある洗浄液を小分けしていたが、その流速によっても静電気は発生してしまう。それまでに火災が発生していなかった為、経験に基づく作業だったに違いない。経験を頼った判断や行動は、迅速性があり効率性も高いが、持続性に欠ける。今回は難を逃れても、次も同じように上手くいくかといえば、そうでないことが多い。危険な場所で仕事をしているのなら知っておくべき基本である。

しかし、今回の作業員は教育も受けていなかったので引火性液体の危険性を熟知していなかった。使用していた引火性液体の種類は不明だが、「危険物の取り扱いは、危険物取扱者が行うか又は危険物取扱者が立ち会わなければできない」と、法令で定められている、原発は別なのだろうか。管理側の意識の低さに住民が不安を抱えるのも当然のことだ。

利益を教育や安全に投資せず、他(利権集団など)に浪費しているのであれば、事故の再発防止は不可能。現状の管理体制において、今まで致命的な事故が起こらなかったのは奇跡と言える。反面、電力会社は原発の安全性をアピールしているが、原子力発電所に一大事が起こってしまったら「奇跡が起きた」と叫ぶのか。


     東京原発
     

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原子力発電所で円を描く人達

白い紙を用意して、そこに円を1つ描こう。
次に、その上からなぞるように円を10回描いてみよう。実際にやってみると分かるが正確に同じ円を描ける人はいない。これをロボットに描かせると正確に円を描くことができる。単純なことなのに人には難しい作業となる。

生産工場などで人が作業ミスをするのは、人は同じ作業を正確に繰り返しできないことが原因の1つとされている。それなら、すべてロボットが作業すればいいのだが、まだまだ人の手は欠かせない。原料に近いほど人の手が掛かる。ちなみに、世界の水平の基準を作っているのはどこかの会社のおじさんだ。金属を前後に滑らしながら手の感触で世界の水平基準を作っている。新幹線の先端の丸い部分も同じように人の手で作られている。人は創造し、機械はコピーする。

さて、最近は原子力発電所の運転再開やMOX燃料の話題が出てきているが、この場所でも人の手は欠かせない。しかし、最近は素人の作業者が増えているようだ。危険な作業にもかかわらずベテラン作業者年間許容線量をオーバーして作業できず、頼りは素人となっている。

どんな所でも危険の無い場所はないし、リスクをゼロにはできない。だから、そのリスクをどこまで低減できるか、それを維持できるかが重要なのである。素人に頼っているようでは原子力発電所の管理能力は有能とは言い難い。この状態で運営しているのだから設備といったハード面では安全が保てても、ソフト面である「人」においては安全性はなく、不安全状態である。両面が揃っていないのであれば事故はいつ発生してもおかしくない

組織が大きくなると責任が分散され易く問題が発生するまで対策を立てにくくなる。こと原子力発所においては問題が発生した時には取り返しがつかない状態だ。本来は事故の未然防止の観点から原子力発電所は即停止すべきなのだが、安全よりも利益優先は暗黙の了解となっている。

自分の子供にタバコの火を押し付ける親は酷いが、放射能を浴びさせる可能性がある点において私達も同じだ。チェルノブイリと同じ轍を踏まない為にはどうすればよいか、考える時間はたっぷりあったが現状は変わらないままだ。大量の不良品ができるのは、作業者が正しくないことを正しいと思い同じ作業を繰り返すことが原因である。この悪循環を止めるのは作業者の気付き が最も大切だ。そして今、この社会に生きていて苦しいと感じるだけでなく、何が原因なのか 「気付く」ことが求められているのだ。

私も円を10回描いてみた。もちろん正確にはできなかったのでドーナツに見える。
この不確かさ人の面白いところでもある。

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原発臨終

      

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東電、原発運転再開の了解求める 柏崎刈羽7号機

 新潟県の森邦雄副知事(左端)に、原発の運転再開を申し入れる東京電力の
武黒一郎副社長(右)=19日午後、新潟県庁 平成19年7月の新潟県中越沖
地震で被災し、運転停止中の東京電力柏崎刈羽原発(柏崎市、刈羽村)で
点検復旧作業が完了した7号機の起動を国が了承したのを受け、東電の
武黒一郎副社長らが19日、安全協定を結んでいる新潟県、柏崎市、刈羽村を
訪ね、運転再開の事前了解を初めて要請した。  (産経2009.2.19 21:13)


およそ80年前から東京の近代化に伴い電気供給の地として水資源の豊富な
新潟県の信濃川や阿賀野川に水力発電所が建設され始められました。
この電源開発の流れが新潟県に原子力発電所を建設する背景となっており
柏崎刈羽に原発建設の計画が発表されたのは1969年です。
この時から住民の反対運動も展開されていくのですが原発マネーの力によって
押さえ込まれてしまいました。

利権がらみの点においては産業廃棄物の問題と原発の構造は同じで、
地域や地元住民は様々な利権集団に環境や未来を奪われています。
新潟県は豊富な水資源を奪われ、原発を置くことで未来も奪われてしまいました。
新潟だけでなく原発のある地域やその周辺の地域も不安を抱えて生活を送っている
はずです。安全・安心よりも利益や効率性を優先することのツケはいつか
支払わなければなりません。

2004年10月23日の夕方、新潟県中越地震が発生しました。
私は、発生前に会社の建屋から駐車場に向かう途中で空に今まで見たことの無い
帯状の雲があるのを見つけ、一緒に歩いていた同僚に地震雲の説明をしたのですが
笑って相手にされませんでした。家に帰るとニュースで地震が報道されて
いて新潟で地震が発生したことを知りました。
この時の地震では原子炉の緊急停止があり人的被害は軽微でしたが、地元住民
の賛成反対にかかわらず原発の耐震性について不安の声が挙がってきました。
地震だけでなく、身近に原発があることの恐怖を身を持って体験した為です。
人はそうせざるを得なくなった時に行動するのです。

そして、最近の浅間山の噴火や桜島の警戒レベルの情報からみても
日本は地震活動の静穏期から活動期に入ったと考えられます。
地震を期にチェルノブイリのような事故が発生すれば不幸の連鎖の始まりです。

終戦末期に広島・長崎に原子爆弾が投下され多くの犠牲者がでました。
さらに、戦地や大陸から引き上げてきた人々が、(新型爆弾の為)生まれ故郷に帰れず
不慣れな地域で苦しい生活を送ってきた過去も忘れてはいけません。
この史実は未来を生きる私達に不幸にならない方法を教えてくれたはずです。

おすすめ 連山改コラム 幸せになろう

一時期、石油価格の高騰により原子力発電の優位性が語られる機会が増えましたが
水素文明の到来はこの両方の呪縛から私達を解き放ってくれることでしょう。

コスト的に見ても水素の方が安いそ(水素)うです。

関連ページ
『柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会』
柏崎刈羽原子力発電所
プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク


すでに 「秋月便り」 で『連山』コラムニスト橋前勇悟氏による
「3月危機スペシャル」 が始まりましたよ。読まないと後悔するよ〜。


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